命について。

本日5/17は「生命・きずなの日」です。

5月は新緑の季節で生命の萌え立つ時であることから、17日は十(とお)七(なな)で「ドナー」の語呂合わせで、臓器提供したドナーの家族で作る「日本ドナー家族クラブ」が2002年に制定したそうです。

 

実際にどれだけの人が「5/17は生命・きずなの日」と知っているのか確認してみました。すると、わずか1%の知名度にとどまりました。ドナーという単語自体は聞いた事がある人も多いと思いますが、ドナーに関する記念日の知名度はまだまだ低いということがわかりました。

 

では、ドナー登録をしている人はどれくらいいるのでしょうか?

ドナー登録は、およそ10人に1人が登録しているという結果が出ました。
また中には、ドナー登録についてよくわかっておらず、知識がないので、しっかり調べてから登録をしたい。という慎重に判断をしていこうと考えている方もいました。
 ドナー登録そのものをしっていても、詳しく知らなかったり、実際に登録まで至る人数はまだまだ少ないという事がうかがえます。

 

また身近に「死」を感じたかたはどれくらいいるのでしょうか?

この質問では、家族や友人の死、事故を起こしかけた、病気で生死をさまよったなどなど、広い範囲で「死」を感じたことはあるかどうかという質問でした。

 8割以上の方が、実際に死を身近に感じているという事がわかりました。また、この経験を通じ自分自身もドナー登録をしようと思った方もいました。死を身近に感じることにより、ドナーというものについて、改めて考える方も多いようです。

 

◼ドナー登録のイメージを教えてください。
皆さんに、ドナー登録について、どんなイメージを持っているか調査しました。 

〇人を救うことができる
一番多かった回答は、「人を救うことができる」「人のためになる」「最期は人の役に立ちたい」というものでした。自分の臓器を使うことで助かる命があるという事は、広く認知されており、比較的前向きな回答が見られました。 

〇怖い、勇気が出ない
反面、死去した後とはいえ、体に傷をつけられることに抵抗を感じたり、「自分の子供が提供者になる」と言ったら、止めてしまうかもしれない。というような、良いことだとわかっていても、実際には中々踏み出すことはできない。という意見も多く見られました。 

〇そもそもよくわからない、条件が複雑
「そもそもドナーって聞いたことがあるけど、よくわからない」という意見や、「調べたことはあるが、条件が複雑にあり献血と同じで持病持ちだと、臓器提供ができなかった」など、自分が提供できる立場ではなかったというケースもあるようです。 

今回は生命・きずなの日をご紹介しました。 

ドナー登録は「自分が最期を迎えた時に、誰かの命を救う」ことができます。現在ではコロナウイルスの流行で、重症患者の数も日に日に増加しており、ドナーの必要性も高まってきていることと思います。

 自分の意思を尊重するためにも、臓器移植について考え、家族と話し合い、「提供する」「提供しない」どちらかの意思を示しておくことが大切だということがわかりました。